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第33回「佐倉市書道協会展」・・・その3

 

佐倉市立美術館で「第33回 佐倉市書道協会展」が開催されております・・・

本年度は賛助出品の作品を含め、70名の方々が作品を出品・・・その内容は・・・大作:70点、小品:31点・・・計101点の作品が展示されております・・・

 

 

こちらが、今回の展覧会に私が出品させて頂いた小品:創作「楽」です・・・

 

ここ最近は、こちらのブログで皆様に自分の作品をご紹介する事は無かったのですが・・・今回は、この作品を仕上げるにあたっての経緯をお話させて頂きます・・・

 

 

 

今年の4月初旬、私の父が永眠致しました・・・行年:八十七歳・・・

 

 

生前の父は何とも多趣味で、若い頃はスキー・スケートを楽しみ、退職近くになってからはテニスのサークルにも参加して、多くの仲間と汗を流していました・・・

 

殊に楽器の演奏には熱心で・・・若い頃の三味線から始まり、私の子供の頃にはギター・マンドリン・・・その後はアコーディオン・尺八と、幅広いジャンルで・・・

 

根は頑固で、自分が正しいと思った事は決して曲げず・・・でも、親戚や近所の子供の面倒を見るのが好きな、私の記憶の中では子煩悩な親父だったかと・・・

 

 

そんな父が突然倒れたのは、昨年夏・・・そして、7か月余りの闘病の末・・・

 

 

 

父の葬儀に際し、通夜式での読経をご住職にお願い致しました・・・その打合せの際、生前の父の趣味・特技をお伝えした所、戒名に「楽」の文字を頂戴し・・・

 

そして、多くの方々のご厚情を賜り、無事に葬儀を終え・・・それから約一ヶ月半・・・やっと生前の父との思い出を振り返る心の余裕が出て来た様な気が・・・

 

 

そんな折・・・父の戒名に頂いた文字「楽」を作品に・・・そう思った次第で・・・

 

 

 

書体に関しては、一途であった父を彷彿とさせる隷書・・・長い横画は硬い筆運びで、左右の絃(糸)は渇筆を入れて軽やかな運筆を心掛けました・・・

 

作品を貼った木は、ご覧の通り枝が出ていて・・・これは、私なりの解釈ですが・・・祈りを捧げる際に、自然と上を向く「腕」をイメージして選びました・・・

 

先に述べましたが、私は木に魅力を感じるので、時々額の代わりに木を使います・・・最後に、父の干支「羊」を表す梵字「バン:大日如来」をお借りして・・・

 

こうして枝の部分に糸で梵字を掛けると・・・何となく数珠を手にして祈りを捧げている様な姿に・・・まぁ、あくまでも私自身の解釈ではございますが・・・

 

 

宗教や民族の違いはあれど、故人を偲び敬う気持ちは誰もが同じではないかと・・・

 

 

書はあくまでも文字が主役・・・今回は「変化球」という事でお許しを頂きたく・・・

 

 

 

頑固な親父がこの作品を見て、一体何を思うかは私には分かりませんが・・・w

 

 

 

「第33回 佐倉市書道協会展」


会   期 :平成29年6月13日(火)〜18日(日)

時   間 :10時〜18時 (初日は14時より、最終日は16時まで)

会   場 :市民ギャラリー 佐倉市立美術館 3階展示室)

主   催 :佐倉市書道協会 

共   催 :佐倉市教育委員会

 

※現在、美術館一階エントランスホールが工事中で、美術館入口は向かって左側・中井せともの店の向かい側の搬入口が入口となっておりますので、どうぞご注意下さい・・・


コメント
末吉さん、こんばんは・・・お返事が遅れてすみませんでした・・・

ブログを更新せず、故人への想いを忍ばせ、静かに再スタート・・・末吉さんのスタイルは大人だからこそ出来るスマートな対応で、なかなか素敵だと思います・・・秘すれば花なり・・・

今回の私の作品は梵字を使わせて頂いたので、作品をご覧になった方で「宗教的な意味合いを強く押し出した?」と危惧された方がいらしたので、作品の意図を説明する度に親父が亡くなった事を説明するのも何だか・・・そこで、作品の脇に掲示した名表にブログのQRコードを添付し、こちらの記事にアクセスする手法を取らせて頂きました・・・

末吉さんもご経験がおありなのでお分かりだと思いますが、葬儀は事前の準備もその後もかなり慌ただしく・・・でも、その忙しさに流されて、親父に対する私の気持ちが整理出来ないまま、月日が経っていくのが私自身どうしても納得が行かず・・・その気持ちをどうにかして繋ぎ留めておきたくて、この様な形を取らせて頂きました・・・この方法が良かったかどうかは別として・・・

温かいコメントをありがとうございました・・・
  • 幹事長
  • 2017/06/22 9:35 PM
 ご尊父様のご冥福を祈ります。私も一昨年、父を見送りました。慌ただしさの中で葬儀を済ませました。戒名への思いを聞いてハッとしました。そこには気づきませんでした。

 私は一か月ほどブログを更新しませんでした。再開する気になった時には気づかれない様に思いをブロブに忍ばせて再開しました。
やなぎさん、こんばんは・・・遅ればせながら、国際ガーデニングショウ・ミニバラアレンジメント部門での最優秀賞の受賞、おめでとうございます・・・

今回の出来事は、私達の年齢が親を送る世代になりつつあるという事をしみじみと実感するきっかけになった様な気がしました・・・仕方のない事なのかもしれませんが・・・

スポーツに音楽と、その幅の広さと奥の深さには到底及びませんが、変に頑固な所は最近似て来た様な気がします・・・w

やなぎさんのご尊父は絵画でしたが、やはり趣味や楽しみがあってこそ、その人の人生に奥行きや喜びを与えてくれる様な気がしますし、私たちの人生もそうありたいですね・・・

温かいお言葉をありがとうございました・・・
  • 幹事長
  • 2017/06/15 10:05 PM
御尊父様のご冥福をお祈り申し上げます。

幹事長さんの「楽」、伸び伸びとした心地よい字です。お父様もさぞや喜んでおられることでしょう。多趣味はお父様譲りなのですね。

私の父も確か生きていれば87。昭和5年生まれです。油絵をやっていたので戒名には「彩」の字を入れてもらいました。
  • やなぎ
  • 2017/06/15 8:27 PM
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