有元利夫展・・・


こちらの「カタログ・図録」カテゴリーでは、既に会期は終了したものの、特に印象深かった「書道展」や「美術展」の図録等をご紹介させて頂きます・・・



「有元利夫展」

会期:1987年(昭和62年)12月29日〜1988年(昭和63年)1月19日
会場: 西武百貨店・渋谷店B館8階 Bフォーラム


清楚なバロック音楽が流れる会場での絵画鑑賞・・・ああ、いいひと時だったなぁ・・・

この展覧会で、特に思い出深い作品を数点挙げさせて頂くと・・・

「私にとってのピエロ・デラ・フランチェスカ」
これが「卒業制作」というのですから・・・もう、唖然・・・天才って、本当にいるのですねぇ・・・

「こもりく」
隠国(こもりく)とは、万葉集にでてくる枕詞だそうで「隠れたる山々の心の故郷」といった意味があるそうです・・・ほんのりとした温かみのある人物の表情が好きです・・・

「夜のカーテン」
この独特な「浮遊感」は、有元利夫氏の描く世界ならではという気がします・・・

「出現」
なんと云うか・・・圧倒的に「存在感のある絵」とでも申しましょうか・・・

「花を育てる人」
優しさとか、思いやりとか・・・そんな気持ちを忘れずに「何か」を育ててゆきたいと・・・


宗教画のような要素を帯びながらも、そういった枠組みに囚われない・・・大きな「宇宙観」とでも申しましょうか・・・そんな視点から描かれた、とてもスケールの大きい絵画だと・・・そう私は解釈しています・・・見ていて、とても心が安らぐ絵画だと思います・・・


崇高さというよりも、「生命あるものの温かさ」が感じられる絵だと思います・・・

ロートレック展・・・


こちらの「カタログ・図録」カテゴリーでは、既に会期は終了したものの、特に印象深かった「書道展」や「美術展」の図録等をご紹介させて頂きます・・・では、書棚で誇りをかぶった図録たちを取り出して・・・遥か昔の美術展覧会の会場へ「タイムスリップ」してみましょう・・・



「ロートレック展」

会期:1982年(昭和57年)10月14日〜11月30日
会場: 新宿・伊勢丹美術館


トゥルーズ・ロートレック(1864〜1901)・・・子供の頃の怪我が原因で発達の止まってしまった小さな身体を持ちながら、ムーラン・ルージュの歓楽街に集う人々・・・踊り子、曲芸師、酔っ払い、娼婦、etc・・・そんな人々の内面を見事に描いた孤高の画家です・・・

この展覧会で特に印象深い、思い出の作品を挙げると・・・

「マルセル」
図録では表紙を飾っていますが、とても小さな作品です・・・そして、この絵に関しては悲しい出来事が・・・1968年(昭和43年)日本で開催された展覧会では、この作品が盗難に遭い、その為に責任を感じた方が自らの命を絶つという痛ましい事件が起きています・・・

「ムーラン街のサロンにて」
手前に描かれた娼婦の長く伸びた手足が画面を斜めに区切りながらも、奥に描かれた娼婦の小さな腕が何気にそれを受け止めている・・・計算された構図がなかなか心憎い作品・・・

「コーデュ」
写楽の浮世絵に通じるものがあると思います・・・毒を含んでいるという点においても・・・

「娼家の洗濯屋」
ああ・・・こういった「観察眼」は、さすがロートレックといった所でしょうか・・・


でも・・・ある意味、彼の様に世の中が見えていたとしたら・・・さぞ辛いだろうなぁ・・・

シュールレアリスムの世界・・・その2


こちらの「カタログ・図録」カテゴリーでは、既に会期は終了したものの、特に印象深かった「書道展」や「美術展」の図録等をご紹介させて頂きます・・・では、書棚で誇りをかぶった図録たちを取り出して・・・遥か昔の美術展覧会の会場へ「タイムスリップ」してみましょう・・・



「シュールレアリスムの巨匠たち展」

会期:1983年(昭和58年)3月25日〜4月19日
会場: 船橋西武美術館(船橋西武店)


1920〜30年代にフランスを中心に巻き起こった「シュールレアリスム」(超現実主義)は、人間の内面や深層心理を追求した20世紀の芸術運動のひとつで、美術界のみならず社会変革運動にも大きな影響を及ぼしたそうです。そしてその影響を受けた作品は、まるで夢の中の出来事を具象化した様な、なんとも不思議な雰囲気を醸し出しています・・・

この展覧会で特に印象深い、思い出の作品を挙げると・・・

ルネ・マグリット「光の帝国」
カタログ表紙にも使われていますが、マグリットの代表作です・・・木々の向こう側には白い雲を抱えた青空が広がっています・・・が、木々のこちら側は夜・・・部屋の明かりが見えるのに、なぜか人気の感じられないその家の外壁には、ガス灯の影が、その灯りによって怪しく映し出されています・・・無機質で不思議な絵を描かせたら、この方が一番ではないかと・・・そう思います・・・この展覧会では、私が一番観たい作品のひとつでした・・・

ポール・デルヴォー「青い電車」他
この絵画に登場するのは、2両の青いトロリー路面電車と、まるでギリシャ遺跡の壁画に登場する様な冷たく、そして妖しい美しさを備えた半裸の女性達・・・この方の世界も、理解するのがなかなか難しい・・・まぁ、無理して理解しようとしなくてもいいか・・・この展覧会では、デルヴォー氏の作品がとても充実していました・・・

ロベルト・マッタ・エチャウレン「予言者」
ユ−モア溢れる楽しい方ですが、写真と某大国がとてもお嫌いな方だったそうです・・・

サルバドール・ダリ「デスティーノのために(女)」
この展覧会では、ダリ氏の作品は油絵よりもデッサンの方が印象深いなぁ・・・


現在、残念ながら「船橋西武美術館」は閉館されてしまいました・・・1フロアーの一画に設けられた「小さな美術館」ではありましたが、きちんとした企画の下で、とても良い作品展が開催されていました・・・いつの日か、また再開の日が来る事を祈りつつ・・・

シュールレアリスムの世界・・・その1


こちらの「カタログ・図録」のカテゴリーでは、会期は既に終了しましたが、私が主に学生時代に訪れた展覧会場で買い求めた書道展や美術展の図録をご紹介させて頂きます・・・

学生時代の私は、千葉から八王子までという片道約2時間半という通学を4年間続けました。その際、なぜか書道展よりも絵画の展覧会に興味があった私は、この機会に出来るだけいい作品を観ようと思い、出来るだけ数多くの美術展へと足を運びました・・・はたして、それが今の仕事にどの様な影響を及ぼしているかはよく分かりませんが、好きな絵画を沢山見る事が出来たという点に於いては、とても幸せな日々を過ごす事が出来ました・・・

では、書棚からホコリをかぶった図録を取り出し、久しぶりに目の保養をば・・・



「シュールレアリスムの世界展」

会期:1982年(昭和57年)7月20日(火)〜8月1日(日)
会場: 日本橋三越(東京会場)


1920〜30年代にフランスを中心に巻き起こった「シュールレアリスム」(超現実主義)は、人間の内面や深層心理を追求した20世紀の芸術運動のひとつで、美術界のみならず社会変革運動にも大きな影響を及ぼしたそうです。そしてその影響を受けた作品は、まるで夢の中の出来事を具象化した様な、なんとも不思議な雰囲気を醸し出しています・・・

この展覧会で特に印象深い、思い出の作品を挙げるとすると・・・

バルチュス(バルタザール・クロソワスキー・ド・ローラ)「白馬の上の女騎手」

バルチュス(バルタザール・クロソワスキー・ド・ローラ)「白馬の上の女騎手」は・・・足場が組まれた薄暗い壁を背景に、薄化粧をした少女が白馬の上にまたがっている・・・とまぁ、そんな絵なのですが・・・まだ未成熟の少女のその瞳は妙に大人びていて、とても冷めた目で遠くを見つめています・・・バルチュスの絵には、この絵に登場する少女の様に、肢体はまだ子供であるのに、とても大人びた眼差しをした子供たちがよく登場します・・・不思議な魅力を帯びた作品を描かれる方だと思います・・・ちなみに、奥様は日本の方です・・・

サルバドール・ダリ「マゾヒスムの楽器」

サルバドール・ダリ「マゾヒスムの楽器」・・・立方体の様に区切られた画面・・・厚い壁の窓の向こう側には、顔の見えない裸の女性が立っていて、腕をダラリと真下に伸ばしています・・・そしてその指先には、女性に思いっきりつねられてグニャリとひん曲がったバイオリン・・・あとは、棒が突き刺さった糸杉が一本描かれていて・・・この訳の分からない絵・・・いかにもダリらしい作品ですが、観ていてとても惹かれる、魅力的な一枚だと思います・・・

・・・この2つの作品を観る事が出来ただけでも、十分に価値のある展覧会でした・・・

有名な作品があれば良い展覧会なのでは無く、今の自分に必要な作品が一つでもあるか否か・・・それが一番大事なのではないかと・・・そう私は考えます・・・
人との出会いもそうですよね・・・要は、人数よりも中身!

カタログ表紙の絵は、パブロ・ピカソ「闘牛」です・・・

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